理想の介護施設とはどんな施設?
皆さんこんにちは。
kekkeです。
突然ですが、皆さんが思う「理想の介護施設」とはどんな施設ですか?
「利用者さんの笑顔溢れる施設」
「レクリエーションが充実している施設」
「食事が美味しい施設」
「認知症の人でも安心な施設」
「スタッフが和気あいあいと働く施設」
「お給料が沢山貰える施設」「お休みが沢山ある施設」
「仕事が楽な施設」
色んな施設を思い浮かべられますね。
立場による理想の違い
一言で「理想」といっても、それぞれの立ち位置によって、全く違う形になります。
利用者さんの立場
ご家族の立場
スタッフの立場
管理者の立場
経営者の立場
その他にも地域や行政などから見た「理想」もありますし、
国や世界基準で見た「理想」も存在します。
利用者さん・ご家族の立場から見た理想の介護施設とは
「食事が美味しい」「施設がきれい」「スタッフが親切」「レクリエーション・余暇活動が充実」等生活全般における基本的なサービスがしっかりしている施設であり、更に「気の合う人が居る」「自分の趣味に没頭できる」等個人の趣向に合わせたサービスを提供できる施設かと思います。また「利用金額が安い・高い」「コストパフォーマンスが優れている」といった点もあるかと思います。
介護はサービス業です。
利用者さんやご家族にとっては、自分たちが好きな事、したい事を可能な限りしてもらえれば、満足度は高くなりますし、
自分達が支払うお金以上のサービスを受けれれば、非常に理想的かと思います。
即ち
【自分たちの支払いに対して十分な対価を得られる施設】
が利用者さんやご家族からの立場で見た際の理想の介護施設と言えます。
スタッフの立場から見た理想の介護施設とは
「お給料が良い」「休みが多い」「スタッフが和気あいあいとしている」「仕事が楽」等自分の働きに対して、身体・精神的負担が少なく、その上で貰える対価が多い施設が理想的だと思われます。
ただ極稀に、物凄く忙しくて、きつい施設の方が良いという方もいらっしゃいます。おそらくは自分の存在意義の高さが実感できたり、奉仕の精神が満たされることに充実を感じられる方だと思われます。
ただ共通して言えることは
【自分たちの働きと同等又はそれ以上の対価を得られる施設】
がスタッフの立場から見た理想の介護施設と言えます。
ここでいう「対価」とは、お金等の物質的なものだけではなく、笑顔や感謝などの体感的なものも含まれます。
現状スタッフたちの大多数は、自分たちの働き以下の対価しか得られていないと感じており、
介護分野における人材不足問題の根底の理由になっているかと思います。
管理者・経営者の立場から見た理想の介護施設とは
「稼働率が高い」「利益率が高い」「能力の高いスタッフが多い」「マネジメントがしやすい」等現状管理者・経営者が抱えている問題、課題の逆の状況にある施設を理想とする場合が多いかと思います。
実は、稼働率・利益率が低い、スタッフの能力が低い、マネジメントがしにくいという問題や課題は、上記に挙げた利用者さん、ご家族、スタッフの理想の介護施設を踏まえた上で、経営的な数字の部分とバランスよく考えて、それを可能な限り実現させていくことができれば、改善でき、結果的には管理者・経営者が理想とする介護施設が運営できるようになります。
即ち
【「人」と「数字」の適正的なマネジメントができる施設】
が管理者・経営者の立場から見た理想の介護施設と言えます。
理想を現実にするために
介護施設の管理者・経営者としては、利用者さん・ご家族・スタッフの理想を叶えることが、事業運営としても近道になります。唯々目先の数字を追えば、介護分野の優秀なスタッフは離れていきますし、サービスや待遇ばかりに目を向ければ、資金的な厳しさに直面する事になります。
これらをバランスよく行うことが、介護事業におけるもっとも最適なマネジメントといえますが、実際にやるとなると、非常にむずかしくもあります。
バランスよくやるという事は、一つの事をやれば良いのではなく、多くの事を同時に行わなければなりません。そもそも介護職という仕事も、世間では食事・排泄・入浴の3大介助を行う、単純作業の仕事と誤解されていますが、実はマルチタスクの仕事であり、仕事量と待遇のバランスがズレている現状があります。
そのような状況を一つずつ紐解きながら、多くの事柄を同時進行で最適化していくことが、理想を現実にする為の第一歩となります。
このサイトには、そのヒントとなる内容を、沢山散りばめていきます。
ぜひあなたがいる介護施設に関わる人全てにおいて理想となる施設を一緒に作っていきましょう。