介護施設経営

稼働率向上指南書②ツール(ホームページ編)

皆さん、こんにちは。

kekkeと申します。

今日は前回から引き続き介護施設の稼働率についてのお話をします。

 

前回稼働率維持・向上に必要な要素の一つとして自施設の「ウリ」を見つけようというお話をしました。

稼働率向上指南書①ウリ

みなさん、こんにちは。 本日は介護施設経営における重要要素の稼働率について考えていこうと思います。 「稼働率とは」 さて介護施設経営において、重要な要素である、「稼働率」。 兎にも角にも「稼働率」さえ ...

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今回はその次のステップ「ツール」を作成することをお話しできればと思います。

ツールとは何か

「ツール」とは、自施設のウリを、外部に発信する為の道具や手法のことです。

せっかく見つけたウリも、そのまま自分達しか知らないのでは、あまり意味を持ちません。

多くの方々へ、出来れば介護施設を利用したいと思っている方々へ届ける必要があります。

ではどうやって不特定多数の方々へ発信するのか。

ツールの種類

自施設のホームページ、他媒体のホームページ、SNS、パンフレット等があげられます。

一昔前なら、何かを外部に発信するには、そこそこのお金を掛けて、専門業者に頼まなければなりませんでした。

しかし現在SNSなどは誰もが簡単に情報発信ができ、多少の知識があれば、このサイトのようにワードプレスなどを駆使して、ホームページも自身で作ることも可能です。

またパンフレット等もオンライン上で発注ができ、専門業者に頼むより安く作ることができます。

ホームページの必要性

皆さん知っての通り、まずはホームページがないと話になりません。

現実世界とインターネットの世界は、密接に絡み合っています。

情報は、ネットから引っ張ってきて、現実世界で活用するという状況です。

昔より人々の関係が希薄になり、ご近所付き合いなどがなくなった昨今、人づてのクチコミは、あまり人々の行動に影響を及ぼさなくなっており、ネットの情報の方が、遥かに影響力が高くなっています。

そのような世の中で、インターネット上にホームページが無いのは、まさに家なき子状態であり、それは現実世界にもかなりの影響を及ぼします。

下手するとネットに情報が無いなら、現実には存在しないというレッテルが貼られてしまうかもしれません。

また全く更新がなされず、古いままのホームページも非常に心象が悪いです。

そのイメージをそのまま現実世界に持ってくれば、ボロボロの建物で、最低のサービスを提供しそうなイメージとなります。

特に医療・介護業界は、まだまだ古めかしいホームページを運用される法人も多いです。

元々ITリテラシーが低めの業界であり、頑なに電子カルテを拒む人達も未だ多く存在します。

その影響からか、ホームページに無頓着で、作ったまま放置で、情報が全く更新されていないことが見受けられます。

トップページのお知らせの最新が3年前とか、折角ブログページがあるのに、何年も更新されてないとか、ザラに見られます。

これだと宝の持ち腐れであり、下手すると、閲覧者に悪い印象を与えてしまうことになります。

例えば、職場で誰かに仕事を頼むとして、デスクの上に書類が山積みで汚い人と、常に整理整頓されて綺麗な人とでは、どちらを信用して、仕事を頼みますか。

圧倒的に後者だと思います。

いくら中身が良くても、見せ方がダメなら、もしくは見せてないなら、新たな価値は何も生み出しません。

ホームページの作り方(外注編)

さてホームページが無いから作りたい、古いから作り直したいという場合、

外注か、自前か、

という2択になるかと思います。

まずは外注する場合。

ここで特に注意しなければならないのは、古いから作り直したいという場合です。

この場合、その古臭いホームページを作った会社に再度頼むという方法もあるのですが、

個人的にはおすすめできません。

何故ならその業者は、自分達で作った古臭いホームページをなんとも思わず、そのままにしてきたからです。

下手をすると10年以上そのままの所もあるかと思いますが、10年前と今では、ホームページ作成にかかる費用は下がってます。

10年前であれば、1つのサイトを構築するのに、100万以上のお金が掛り、更に毎月の維持費等が数万円掛かるというのが、ほとんどだったかと思います。

だからこそ業者的には、1つサイトを立ち上げれば、ウハウハだったと思います。

なのでまた労力を掛けて一からサイトを作り直すなんて提案をしてこないわけです。

でも少し考えてみてください。その業者が良心的であるならば、自分が作った商品が、古くなり、迷惑を掛けているようなら、自らこのように新しくさせてもらえませんかと、必ず提案するはずです。

仮に何か付き合いのある業者で、頼まざるを得ない状態だったとしても、必ず相見積もりだけは取ることをお勧めします。

星の数ほどHP作成業者はありますし、内容によって、料金などは大幅に変わると思いますが、何社か取って見ることをオススメします。

もしどんな感じのホームページにするか分からなければ、色んな介護施設のホームページを見てください。

特に自施設の近くにある介護施設のホームページから見ると、色んな情報が得られるかと思います。

またこうゆうホームページにして欲しいというイメージが明確に描け、言語化でき、業者に説明出来れば問題ありませんが、それが難しいなら、他施設のホームページを見た中で、一番自分が良いと思ったホームページを、そのまま伝えて、こんな感じなものを作って欲しいといえば、業者としては一番分かりやすいかと思います。

また業者に頼むより、今は個人でWEB作成をされている方々も一杯いますので、費用単価を抑えたいのであれば、そのような方々にお願いしているのも良いかと思います。

それらの依頼も今はクラウドワークス等で可能です。

ぜひ考えてみてください。

ホームページの作り方(自作編)

さて次は、ホームページを自作する場合です。

自作すると、良いことがたくさんあります。

なにより作成費用がタダ。作り方によっては、サイト内のシステム使用料として、ランニングコストが掛かる場合もありますが、それでも業者に頼むよりは圧倒的に安いかと思います。

そして更新が自由に可能ということがあります。

行事やイベントをあったから、写真を差し替えたいとか、

面会時間が変更になったから、お知らせしたい等、

通常の企業のホームページより、実は更新頻度が介護施設は高めです。

更新の度にまた作成業者に頼んで、下手したらお金を取られてということもありますので、

自作できればその辺りは解決です。

最大のネックは、作ることができるかどうかです。

昔はHTMLを理解した上で、一から作る又はホームページ作成ソフトを使って作る等の方法が主流でしたが、

今や多少の知識さえあれば、おしゃれだったり、実用的だったりするホームページが自作できます。

現にこのサイトも私が独学の上で作成したサイトです。

そしてそれこそ作り方はインターネットで検索すれば、タダで学ぶことができます。

興味ある方は、

「ワードプレス

と検索してみてください。

それ以外にも、クラウド上で、直感的にホームページが作成できるようなサービスもありますので、一からサーバーを借りて、ワードプレスで立ち上げるのが難しいようなら、そちらもお勧めです。

ホームページのコンテンツについて

さて、ホームページの作り方の次は、コンテンツをどうするかです。

コンテンツとは内容の事で、ホームページにどの情報を掲載するかを考えてみたいと思います。

施設の外観、内観はもちろんのこと、働く人々やご利用者様の笑顔の写真が沢山載っていることが望ましいですが、

これが非常に難しい。

個人情報保護について、非常に厳しい業界でもある為、実際の職員やご利用者様の写真をホームページに載せるのは、ハードルが高い現実があります。

ただインターネット上にある無料の画像では、不思議なもので、バレてしまい、温かみのない、無機質はホームページになってしまいます。

確実にホームページからその介護施設の雰囲気や温度感は伝わりますので、ハードルは高いですが、ぜひ職員やご利用者様の笑顔の写真を載せられるようにしましょう。

なぜホームページが必要なのか、なぜ笑顔の写真が必要なのかを、きちんと説明し、理解を得ていくのが、一番の近道です。

強引に会社の命令だから、会社の為だからでは、絶対に不満が噴出します。

きちんと説明し、前向きな協力が得られるように、していきましょう。

またご利用者様には、のちに説明するSNSの絡みもありますので、予め同意をもらうのも手かと思います。

ホームページやSNSに、ご利用者様の写真を載せて良いか、ご本人・ご家族に意向を確認しましょう。

いっそ入所日当日の手続きの際に、書面にて説明し、同意を得るとスムーズかもしれません。

これができるできないで、外部への発信力が変わってきます。

ぜひ協力を得られるようにしていきましょう!

求人ランディングページの作成

施設の概要等のホームページの内容以外に、必ず作った方が良いページがあります。

それが「求人ランディングページ」です。

現状介護施設の求人は、人材紹介会社を通して応募されることが多く、その際には、求職者は必ず自分で応募先施設の事を調べます。

そのような時に求職者に向けた情報発信のツールとして、求人ランディングページを自社サイト内に構築すれば良いと思います。

内容としては、基本情報(職種、給与額、労働条件等)を記載の上、こちらでも職員やご利用者様の笑顔の写真を載せ、働くイメージをしやすくすると良いでしょう。

効果的には、求人広告には負けますが、内容によっては、自社ホームページからの応募も生じてくると思います。また後に説明するSNS等との組み合わせにより、その効果は、何倍も高くなりますので、ぜひ求人ランディングページを作ってみてください。

まとめ

情報発信のツールとして、自社のホームページを、ぜひ一度見直しを掛けてみてください。上手くいくと、知らぬ間に機会損失していた人との出会いがなくなり、ご利用者様も求職者も集めることが可能となり、施設運営に大きなアドバンテージをもたらします。自分の施設を入所させたい、働きたいと思ってもらえるような、ホームページをぜひ目指してみてください。

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